やることが山積みになる季節がやってきた。旬のものを食べる、体を動かす、読書を楽しむ、景色の写真を撮る、などなど。そんなわけで、まずは紅葉写真を撮りに但馬まで出かけた。当然だが、昼近くになるとお腹がざわつき始める。脳もそれに呼応して(蕎麦食べに行こう!蕎麦はいいぞ~、うまいぞ~!)と語りかけてくる。今の時代、恐ろしく便利な道具がある。ちょいちょいっと検索すれば美味しそうな店が出てくる。しかし、私にも思い入れというものがある。なので、(春来そばてっぺんなら行ってもいいぞ!)と脳に語りかける。もちろん答えは(行こう!行こう!)と快諾をいただく。一応念の為に「あっ、てっぺんさんですか?今日ってやってますか?」と一報を入れ、確認をする。「はい、やっております。気をつけてお越しくださいね。」と優しい言葉をいただき、紅葉などそっちのけで進路を新温泉町へ! 道中、山の色合いを見つつ車を走らせたが、どうにもまだ紅葉がまばらだったりしている。(少し早かったか・・・)とも思ったが、蕎麦を食べられることの方が気持ち的に上回っているため、無駄足という言葉には出てこない。むしろ、当初の目的から大きく軌道修正し「春来そばを食べにてっぺんにきた」と変換された。現地に着くとすでに混み合っており、並んでいる状態だった。待つのが嫌いな私はいつもなら違う店に行くのだが、(ここの蕎麦だけは待ってでも食べたい)という感情の方が上回る。30分ほど待っただろうか、差の待ち時間すら記憶にないほど楽しみが勝る。席に案内され、「ざる蕎麦大盛り、そばがき、天麩羅」を注文する。ここにくるのは、別に久しぶりでもなんでもない。但馬に行って昼食を食べるというケースなら、大抵はここにきている。しかし、未だにナビなしでは現着できない。あと10回ほど来れば、きっとナビなしでも現着できるはず! なんだかんだと言って、また来る口実を探しているのかもしれない。結局、紅葉の写真は蕎麦の写真に変更になったのだから。


そば処 春来てっぺん
兵庫県美方郡新温泉町春来1318
☎︎0796-92-2770
11:00〜16:00
火曜定休
https://www.harukiteppen.com
