人生は一度きりだからこそ作品に触れ疑似体験を。
ある歌をあらためてじっくり聴いてみると、やはり人間ってそうなんだろうな…と、感じる。「限りない欲望」というあるアーティストの歌。ネットで検索するとすぐに出てきます。次から次へと湧いてくる人間の欲望を小さな頃の自分から遡り、死を迎える前までを簡潔に歌にしてあり、特に感情を足したり、引いたりしていないだけにシンプルに伝わってくる人間の本質。初めてじっくり聴いたとき、そんな自分に気づかされる瞬間のようで少し恐怖を感じたのを覚えています。歌の中にはジャッジはなく、ただ描かれているからこそ生々しい。映画や小説など作品は、見た側がどう感じるのかの自由を残してあるものの方が面白さを感じます。また、明らかに誘導してあるようでも伝えたいメッセージが、遠くに隠れている場合があり、そこに辿り着く楽しみもあります。これもまた人間の欲望の一つでしょうか。秋も近づき、読書や映画を楽しみたくなる季節。長い間、小説を読んでいないので今年は久しぶりに読んでみようかと思います。本や映画の良いところは、よく疑似体験ができるところだといいます。一生のうちでできる体験、経験は限られています。自分とは似ても似つかない人の感情に触れることを含め、まるで別の人生を体験しているかのような時間を味わうこともあります。自分の一度きりの人生では味わえないことも作品にふれることで、疑似体験により豊かになればいいですね。そう言えば「限りない欲望」を歌っていたアーティストは「人生が二度あれば」という歌も歌っていたなぁ…。歌も含め、いろんな作品に触れたくなってきました。
編集部 HISAKO

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