先日、南部鉄の鍋を購入しました。お家時間が増えてからご飯を土鍋で炊くか、鉄鍋で炊くか…どんな鍋で炊くと美味しく炊けるのか、いつまでも悩んで購入できないままでいたところ、取材時に出会ったのが柳宗理(やなぎそうり)さんの南部鉄の鍋。いろんなキッチン道具があるなか、この真夏に鉄鍋に決めました。南部鉄器の種類では、ミニパンやオイルパン、浅型鉄鍋も使い勝手が良さそうだったけど、お米が炊ける深型鍋に決めました。
これほどまでに、お米を炊きたかったはずが、初めて炊いたのは「かぼちゃ」。かぼちゃのクオリティも高く、鉄鍋のおかげもあり、美味しく炊けました。次の日は、炊き込みご飯…。時間がゆるすかぎり鉄鍋でいろいろ作ってみたいと思います。


たつの市のヤスハラ家具さんで取材をしながら、柳宗理さんのキッチン道具に惚れ込み、料理は得意な方ではないけれど、これから一つずつでもキッチン道具を買い替えていきたいと思いました。ちなみに、家具屋さんなのに、キッチン道具?と、思われるかもしれませんが、元々ヤスハラ家具さんでは、柳宗理さんの椅子や家具の取材もさせていただいていました。有名なバタフライスツールの丸みは「やなぎライン」といわれているそう。そのようなこだわりがキッチン道具にも表れ、美しく使いやすいのが特徴です。作り手の思いやこだわりを聞くと、物への愛着が深まります。これからも長く使い続ける柳宗理さんの南部鉄の鉄鍋には、取材から始まった素敵なストーリーもエッセンスが加わっています。作り手から使う者へと物が渡るまでに、伝える人がいることの重要性を感じます。ヤスハラ家具さんでお話を聞かせてもらってから購入するものには魔法がかけられている。そんな気がします。なので、私の鉄鍋は、特別だと思います。

編集部 HISAKO

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