大切なものは見つかりましたか?
昨年から多くの人が断捨離をしているそうです。そして、まだ今年も引き続き断捨離熱は続いています。コロナによって、心を見つめるようになり、断捨離がはじまる…。きっと、何かを見つけるために重い腰を上げる人もいるのではないでしょうか。見て見ぬふりをしてきた自分との対話。モノと向き合っていくと「いる」、「いらない」の判断だけでは済まないことに気がつきます。そして、判断したり、置き場所を考えたりするだけで思った以上に時間がかかります。人生のどのタイミングかによっても意味合いが変わってくるかもしれませんが、人生も終焉を迎えようとする頃に思うことは、「自分の人生とは…」というテーマになってくるのではないでしょうか。私は昨年、大きな断捨離をして、おぼろげながら見えてきたことがあります。自分のあり方が現れる生活空間やモノに時折向き合ってそれでも、まだまだやることが満載です! どうなることが最適なのかを考えていたけれど、本当はどうありたいのかを考えさせられるようになりました。その答えを「分からない」と終わられてしまう人もいるでしょう。断捨離をしていると分からないことにぶちあたるのです。人任せにしても答えが出ませんが、自分自身のことなのですね。そして、モノと向き合い、自分と向き合い、自分以外の人との向き合い方を考えたりもします。 そして、最近思うことは、人生はバランスをとるゲームのようなものではないのかと…。調和を重んじる日本的な考え方なのかもしれませんが「3歩進んで2歩下がる」と歌のフレーズにもあるように、ジワジワとバランスをとる場合もあれば、劇的に変化することもあります。劇的に悪いことがあれば、劇的に良いこともあるというように…。どうありたいと思っても時代の波に翻弄されることもあります。現代のコロナのように…。しかし、失ったものもあれば、得たものもあります。失ったことばかりに目を向けず、得たものにも目をむけてみると断捨離と似たものが見えてきます。それは、おそらく劇的に得た尊いものではないでしょうか。もともとあった大切なものが、よりリアルに見えてくるかもしれませんし、気づかなかった思いや感情、新しい発想、あるいは時間…。当たり前だったことが、当たり前ではなくなるからこそ気づける大切なことに、もう出会いましたか?