言士 #01

 相変わらずの自粛生活で、体も頭も鈍ってきている今日この頃。ボーッと本棚を眺めていると、ふと、ある考えが浮かんできた。(もし自分の人生を本にしたら、何というタイトルをつけるだろう?)という馬鹿げた考えなのだが、自分の人生を振り返った時、どういう風にまとめることができるだろう。ごくわずかな文字で、どう表現すればいいだろう。思い返してみると、タイトルに惹かれて購入した本も多くある。個人的には、東野圭吾の「容疑者Xの献身」というタイトルの言葉選びに、こんな言葉選びは自分には到底できない、と嫉妬さえ覚えた。この本を読み終わった時、「そういうことか…」と改めてタイトルに納得した。自分の人生に、こんな秀逸なタイトルはつけることができない。嫌なことから逃げまくった思春期を中心に書き上げたのなら、ヒトラー風に「わが逃走」がいいかもしれない。人間の黒い部分を見続けたサラリーマン時代なら、松本清張風に「腹黒の手帳」、自分の生き方を描いたモノなら戌井昭人風に「おっ!」がしっくりくる。好奇心の塊みたいな性格がゆえに、この表現が一番自分になじむのだろう。しかし、人生となると「臨機応変」とつけるかもしれない。私のポリシーでもあり、考え方の基礎でもあるからだ。人は常に正しいことができるわけではない。そして、いつも正しい選択ができるわけではない。しかし、間違った選択も年月とともに正しい選択にも思えてくるものだ。要するに、大事なのは今この時。今が笑えているのなら過去の過ちも正しく思えてくるからだ。正しいか否かなんてどうでもいいことなのだ。「臨機応変」、起こった事情に向き合い、その時に対応する力をつけることこそ大事だと思うのだ。生半可でいい加減なのは困るが、好い加減ならば大歓迎だ。と、ここで私は完全に迷宮に入ってしまった。「いいかげん」という言葉の使い分けはどうなっているのだろう。この言葉、相手任せのそれこそいいかげんな言葉ではないのか。「いい加減にしなさい」これは「もう辞めなさい」という意味に使われるが、「いい加減なヤツ」は生半可で途中で投げ出すようなことに使う。「良い加減ですよ」これはお風呂のお湯の温度とかに使ったりする。結局、聴く側任せの言葉に感じてしまう。さらに「適当」という言葉も同じような意味合いがある。「適当」とはちょうど良いことという意味なのだが、「適当にやっといて」と言われると(いい加減にやっといて)(雑でも良いよ)というような感じにとらえてしまう事がある。こんなことに気がつくと(おっ!)と心で叫んでしまう。そういう意味では「おっ!」の方がタイトルにふさわしいのかもしれない。ちなみにモダンタイムスの人たちを描いた本なら「わぁあ」が一番ふさわしいだろう。何でもかんでもとにかく驚いたり、喜んだり、しかし表現はいつも「わぁあ」だ。「わぁ」が長いか短いかで驚きか喜びかも大体わかる。これもまた「好い加減」なのだろう。

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